第30回ツール・ド・沖縄 福吉選手レポート
大会名:第30回ツール・ド・沖縄
日付:2018年11月11日
天候:晴れ
コース:140km
結果:80位(4時間16分59.691秒)
<今回の目標>
・50位以内に入ってシード権獲得
→出来ず。
・先頭集団でローテーションに参加
→平地区間で何度か参加出来た。
・下りで集団から遅れない
→鈴木君と道志みちを走っていたお陰で、良いイメージを持て、不安無くクリア出来た。
<レース当日まで>
金曜日の朝、始発で羽田空港へ。
そのまま沖縄入り。
レンタカーは、前田さんお勧めのSKYレンタカー。
空港から送迎バス。
レンタカー待ちとか殆どなく、すんなりキーを受け取る。
近くのとんかつ太郎でお昼を食べて、
そのままレース当日の駐車場へ。
国道村に着いて自転車組んだら既に16時。
ポカリ1本だけ購入しのんびり試走。
普久川ダムの駐車場でアクエリアスを追加。
(ゴミ箱が無くて、空のペットボトルを最後までお腹に抱える事になる。)
少し登ったら道が二股に。
左に曲がったら雨が降り出した。
これ幸いと噂に聞いてた沖縄のウエット体験。
路面が濡れた所で、ブレーキテスト。
少し滑りそうな感じはあるけど、コーナリング中にブレーキをかけなければ、特に問題は無さそう。
アップダウンが続いてかなり時間が経過するも、GPS見ると全然進んでいない。
奥の登りで日が暮れてライト点灯。
VOLT800は、とても明るくてスピードを出していても良い感じ。
トンネル2つ下って、平坦抜けてなんとか駐車場へ着いたのが18:30。
フロントホイール外して、車に積んで宿へ。
夕食は宿の好意で、知人のお店(20:00閉店)に無理言って案内して頂けました。
ありがとうございます。
翌日、走ってない部分を車で試走しつつ、
名護の受付へ。
途中、今年の市民210km優勝者が3名くらいで試走しているのを見かけた。
(前日なのに、試走してるの凄いなと感じる。後でストラバを見たら、学校坂から走ったようだった。)
ダム抜けた先と、学校坂が意外とキツそう。
コーナーは何ヶ所か集団だと速度が乗って危なそう。
聞いていたよりは素直なコーナーだけど、所々でコーナーが深い。
路面が赤い所はコーナーがキツ目とだけ覚えておく。
自転車ならブレーキ無しでクリア出来そう。
名護に着いて受付して、お昼食べて。
エメラルドビーチを見に海岸に寄り道して、夕食買って宿へ帰る。
<レース当日>
3:30起床、4:20頃車で移動。
5:00少し前に駐車場へ到着。
自転車組んで、荷物持ってスタート位置へ。
結構寒い。
荷物預ける時も寒かったら背中のポケットに持って走れば良いやと、
ASSOSのウィンドブレーカーを着ておく。
待てど暮らせど運営が来ない。
人が集まり出した所に行ってみたら、
自転車が並んでいたので磯部さんと2台横に並べる。
荷物トラック来たら、荷物積んで直ぐにゴール地点に戻るみたいな書き方されていたので、荷物トラックを待つも全く来ず。
結局7:30頃にトラックが来たので運転手に何時頃迄いるのか確認したら、スタートする迄はいるとの事。
スタートまで、2時間近くあるので一度車に歩いて戻って、2度目の朝飯。
ペペロンチーノをそそくさと食べて、スタート位置に再び歩いて戻る。
(いい感じのアップになった)
トイレ行って戻ったら、スタート1時間前なのに謎の移動を開始していて、
前から25台目位だったのが、100台目位になっている。。。
まぁ、しょうがない。
スタート30分前なので再度トイレに行って戻って来たら、今度はそのタイミングでスタート位置に再び大移動開始。
何だかんだ150〜200台目あたりのスタート位置。
沖縄でスタート前から手痛い洗礼を受ける。
8時まで自転車でアップして、後から来れば良かったじゃん。
スタートが5分速まって、グダグダのままスタート。
ローリング無しなのに、のんびりローリングスタートのような感じ。
みんな前に駆け上がっていく。
シーズン初めのE3並にカオスで怖い。
しばらく車間を空けて集団を様子見。
パン‼︎って破裂音が近くでして、
直ぐ左前方選手の後輪がパンク。
そして10秒したかしないか位で、
軽そうな中華カーボンホイールっぽいのがひしゃげ、凄い音立てて破損し落車。
後方にいた何名か巻き込まれたみたい。
避けれて良かったと安堵と共に、ここはヤバイと実感する。
ゆるーいカーブなのに、自分本位の車線を跨いだ物凄いアウトインアウトを当然の如く、
大集団の中で行う何処ぞの選手とか、集団走行誰にも教わってないのかと。。
道幅広くなった部分で一気に前へ出て先頭へ退避。
先導バイクに連なってのんびりサイクリング。
先頭引く気は無いので集団に埋もれるように退がる。
ローテーションなんて殆ど無いただのパレード走行状態。
トンネル2つ抜けて右コーナー。
そして1回目の普久川ダム登りへ。
ペースはそれ程上がらず、先頭付近で無難にクリア。
KOMは狙っていないので何もしない。
下りの高速コーナーの見え方が変。
下ハン握るとレンズのピントが合わない。
グリップ感もあって体感では曲がれると分かる。
掛け直すリスクよりはと片目を瞑る。
見える白線、自分の走行ライン、体の感覚、アドレナリン。
自分の思い浮かべたセンターラインに沿ったラインへ綺麗に乗せられる。
周りの選手何名かはセンターライン跨いで大きくアウトインアウトしている。
下りで中切れ気味なのを脚を使わず先頭集団へ戻れた。
この先、スプリントポイントがあったな、もしかして狙えそうだなぁとか見てたけど、
ペダル漕いだら速すぎてギヤが全く足りなかった。
楽して休んでいたら100kmのスタート地点を通過。
広報バイクが近付いて来たけど、逃げとのタイム差とか何も教えてくれない。
まぁ、そうだよね。
この辺から先頭のローテーションに加えられる。
『前追わないなら、下がって!』
とあるチームから繰り返し罵声が飛ぶ。
3名で先頭を固め、1名しかローテーションには参加していない。
何度か先頭をこなしつつ左折して、2度目の普久川ダム登り。
先頭集団の良い位置で入れるも平地で脚を使っていた分、1回目とかなり違う。
踏めない。
ボトル1本は空なので、差し替えて2本目も半分くらい消費。
途中で磯部さんが上がって来た。
ズルズル後退、少し下って登り返しでKOM目指してペースが上がる。
中切れ発生。
先頭集団から置いていかれるも、今の自分にこの差を埋められる脚は無い。
まだ下りで追いつける!
コーナー攻めると、焦点がやっぱり合わない。
さっきも行けたしこの感覚は行ける。
広報バイクが右端をクラクション鳴らしながら駆け抜けていく。
下りストレート直後の高速左コーナー、
雰囲気がなんか変!
何名か抜いて単独だったので減速してイン側、アウト側どっちにもラインを変えられるよう構えて入ったら、アウト側で落車が。
救護車が片側封鎖していて先頭集団も、もう見えず。
補給ポイントで左からボトル受け取ろうとするも、他の距離に出ている選手がいて無理そう。
右に移って
青(スポドリ)!青!水!
ボトル3本、しっかりと受け取る。
水は半分くらい一気に飲んで、残りは脚と頭にかけて、しばらく一人旅。
下って登り返して学校坂。
グルペットに拾って貰い、しばらく回復に充てる。
登りは自分が一番遅いけど、ギリギリ付いていける。
背中にボトル挿してる選手を見ると、ボトル取り足りなかったか?と不安になる。
パワーバー ハイドロ(これ、凄く良かった)でお茶を濁して繋いでいく。
『あっ、いつも大堀さんと走ってる人だ!』
と、突然声を掛けられる。
『いつもじゃ無いです、偶にです。。』
と返す。
下りで前に出て、集団の速度を少しでも上げて行く。
慶佐次の登りまでに、ある程度回復しておきたい。
平地では極力踏まず、5名くらいのローテーションに加わり続ける。
後ろを見たらかなりの集団を形成していたので、集団内に退がる。
登りでバラける。
下りで前に戻るの繰り返し。
下れない人や登れない人から次々と落ちて行く。
残り30km
突然、前の選手達が次々とボトルを投げ出したので補給所と気付き、
青!青!水!水!ボトル4本を受け取る。
水1本がぶ飲み、1本を背中へ仕込む。
直ぐに登りがあって、ジワジワと重さがのし掛かる。
沿道で蹲っている選手達に水がいるか聞くも返事無し。
真っ白に燃え尽きていた。
登り切ったら下り坂。
畳バリケードがあって、少し減速しておくか?
って感じで抜ける。
何名かアウト側の側溝もポツポツと蹲っている。
攻め過ぎて単独で落ちたのか、前走者につられて突っ込んだのか。
相変わらず、下ハン握って攻めると焦点が合わず、コーナーを攻め切れないのが自分には丁度良かったのかもしれない。
大きかった集団も既に散り散り。
終始ローテーションに加わっていた数名しか残っていない。
この集団内で下りは自分が一番速い。
エアロフレームのLOOK795。
平坦と下りの度に先頭に出て集団を牽引する。
100kmの選手3名、140kmの選手自分を含め2名、210kmの選手1名くらい。
100km選手の駆け引きの邪魔をしないように、
後ろを走る時は140km選手の後ろをと心掛ける。
最後のダムの登りトンネル抜けて右折。
50kmに出ていた竹花さんに応援して貰って、
何とか登り切り単独で最後のダウンヒルへ。
結構キツイコーナー。
残り10km攻めないと!攻めないと!
ダウンヒルポジションで果敢に攻める。
ブレーキ使わないで無事に行けた。
後ろにいた他の選手達と結構な差を作る事に成功。
下り切って暫くしてイオン坂、500mくらい先の3名を個人TT感覚でジワジワ追い掛ける。
ゴール手前1km地点で追い付く。
1名が140kmの選手である事を確認し、バレないように後ろに潜む。
残り500mまだだ、300mそろそろか?
2名がラストスパート、140kmの選手は追えないでいる。
ここだ!
そのまま3名を抜いてなんとかゴールしました。
今迄の課題だった峠の下りで、
アドバンテージを稼げたのが大きかったです。
ようやくLOOK795を少し手懐けられた様な感覚を得られました。
(自分のパワーが足りず、下り坂や平坦の集団内でしか感じられないですが、
設計速度域(多分、50km/h以上)に入ると本当に速い。
高速コーナではフレームが翼となり、綺麗に弧を描いて曲がって行く感覚を感じられ、
苦手だった峠のタイトなコーナも凄く楽しく下れました。)
沖縄の140kmコース、路面は綺麗で走りやすかったのと、
前回交換したばかりで、
走行距離の浅いタイヤだった事もあり、
グリップ感もあり不安なく下れました。
次回の課題は、10%を超える登り坂が遅い事の改善。
来年も出るかは分からないですが、先ずは登れるようにならないと勝負には絡めないなと実感しました。
初めての飛行機輪行、しかも慣れないレンタカー。
不安点が多くて逃げ出したい気持ちが多かったですが、
チーム員がレンタカーの手配をしてくれたり、
店長が良い輪行バックを見つけて下さったり、
不安な部分もチーム員が一人一緒にいる事で大分軽くなりました。
ありがとうございます。
今年もあと少しですが、頑張ります。
<機材など>
LOOK795(2015) (7.1kg)
コンポ:シマノデュラエースDi2-9050(53/39 11-28)
ホイール:
F MAVIC COSMIC CARBONE 40C
R MAVIC COSMIC CARBONE 40C
タイヤ:MAVIC YKSION PRO GRIPLINK23C(8.0bar)
MAVIC YKSION PRO POWERLINK 23C(8.1bar)
補給食:
SAVAS PITIN ゼリーバー 10個
Power Gel ハイドロ 4個
Power Gel 梅 3個(フラスクボトルに入れた)
ハニースティンガー 1個(フラスクボトルに入れた)
森永 ロイヤルゼリー 1個(ボトルに入れた)
を消費。
レンタカー:N-BOX
助手席がかなり狭くなるけど何とか2台、
リアタイヤ付けたまま乗せられました。