群馬CSC交流戦 8月 Day-2 大塚選手レースレポート
【大会】 群馬CSC交流戦 8月 Day-2
【日付】 2020年8月24日
【天候】 晴れ 18℃ ドライ
【区分】 マスターズ72km(6km×12周)
【結果】 DNF(出走48名、完走28名)
会場の自動体温測定器(写真は7月の群馬で撮影したもの)
会場の至るところでコロナ対策をしており、大会を開催するのも一苦労であることが窺える。当日朝のスケジュールは以下の通りである。
6:40 群馬CSC前で100台程度の駐車待ち渋滞
7:00 駐車、福吉さんらと会話
7:10 ライセンスコントロール
7:20 ゼッケンとプレートの装着
7:30 マネージャーミーティング(サイン等はなし)
7:40 ミーティング終了
7:45 ドリンク作成、着替え
7:55 車検、試走
8:20 Yスタート
8:23 Mスタート
朝一スタートの場合、このフローは慣れていても時間に追われる。試走は時間ギリギリにコースインし、心臓破りの坂で300W程度まで上げた。
7月の群馬マスターズでは半周で千切れたため、せめて1周目は集団に付くことを念頭に置く。スタートから半周はローリングで、E3のような妙な加減速や謎の落車が起きる気配がほぼない(加えて先導バイクに技術があったのかもしれない)。後でDNFになった選手も同様の感想を述べていた。これが本来のローリングなのだろうか。
1周目で集団の後ろに位置しながら、心臓破りでは1分400W180拍とあまり練習していない強度になり、心肺がレッドゾーンに入る。心臓破りの後に集団は早くも分断しつつあり、バックストレートでは集団復帰するためにかなりのスピードになる。テクニカルガイドでは残り500mの左コーナーで落車が起こりがちと記されていたが、その理由が感覚的にわかった。
記録を見ると、この辺で瞬間的に60km/hに達しておりエアロになったバイクの恩恵はおそらくある。岩堂山の下りなどでラインを外さないで曲がるというのは、割と大事な練習であることがわかる。
2周目の下りも集団の後方に位置する。集団での下りは決して速くないのだが、左コーナー後の勾配が緩くなるポイントで車間を開けてしまう。ヘアピンを抜けてそのまま集団が離れつつあるのは認識できたが、ここで脚を使えなかったのでレース的には終了となる。その時の判断、集団の伸び縮みの影響を受けやすい後方に位置したこと、高強度インターバルの練習不足が序盤でのドロップの要因であると考えられる。
その後は相当脚のあるイナーメの選手がほぼ一本牽きで、千切れた選手を回収する形でパックができる。降りてきた選手は「心臓破りでかち上げられると厳しい」といった話をしていた。3、4周回終了時には赤旗を持った人が何かを伝えてきた。この時4名の集団が「えっ?」みたいな感じになり、速度が緩む。おそらく赤旗の人は「マスターズ継続」と言っていたのだろうが、走行中はよく聞き取れないことがある。
イナーメの選手はホームストレートを走る集団の様子を見ながら「前の集団が緩んでいるから追いつけるかも」と良い声掛けをしており、最大5名のグルペットを終始統率していた。
グルペットといっても心臓破りではPWRが5倍前後(320W)と全然楽ではない。むしろ7月の群馬で10周した時のグルペットより速い。1周10分前後のラップタイムを刻んでいたが、7周回完了時にレースを降ろされる。その後しばらく中洲に滞在しながら、逃げ2名、第1・第2集団を観察し、逃げ2名の下りがやたら速いという選手のボヤキを耳にする。
マスターズでも先頭を走る選手とは脚力や技術の差が顕著なためレースにはならないものの、E3とは違って比較的落ち着いた集団になるという印象を受けた。生存するゲームとして捉えればなかなか面白いのではないだろうか。