第88回 全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース 大堀選手レポート
大会:第88回 全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース 場所:富士スピードウェイ特設周回コース 日付:2019/6/29(土) 天候:雨 コース:1周10.8km×13(140km)
参加人数:60人 結果:11位 前日の夜から降り続く雨の中、朝、会場に向かい、霧の中のFISCOに到着。 午前開催の男子アンダーのクラスは濃霧のため1時間遅れ、周回数短縮のスタートとなっていた。 女子エリートのスタートは予定通り13時15分。 午後スタートだったのと、 トイレがピットごとにあるほど沢山設置されていたのでゆっくり落ち着いて準備ができた。 2週間前の富士ヒルで記憶を失うほどの低体温症になったことから学び、 寒さ対策は万全に。 レース用にホットオイル、アームウォーマー、レインウェア、指長グローブを。 レース前には防寒、防雨対策を徹底した。 そのほか、コースが滑りやすく落車に要注意のコンディションだったため、決戦ホイールよりもグリップの効く練習ホイールに履き替え、空気圧も0.5bar下げた。 ボトルも雨で暑くもなく、水分はそこまで必要でないと考え、軽量化も兼ねて1本にした。 そして、なかなか経験できないカーレース用のガレージピットに入って色々と支度。 ほんの少しだけカーレーサーになった気分! モニターで男子アンダーのレースの様子が映し出されている中、ローラーでアップ。 良くも悪くも雨の中のレースのイメージができた。 レースはローリングスタート。 スタート直後のパナソニックコーナーからダンロップコーナーまでのコーナーの続く下りは、 雨の中では落車多発区間であるため、下りきったところでニュートラル解除となった。 1周回目は集団はゆっくりと進んだ。 2周回目に、第13コーナーで単独落車した選手が自転車では落車したとは思えないような、スケートリンクで転んだようにツルツルと滑っていったのが見えた。 その周回にコーナーでマンホールに後輪を取られた選手がいたのも見てしまい、 少しはマシにはなって来てはいるが、 落車のトラウマからまだ克服できていない下りコーナリングにさらに怖さが芽生えてしまった。 必要以上に地面を見すぎてしまうようになってしまい、 いつ目の前の人が滑ってしまうかと無意識に考え出し、下りでは前の人にしっかりつく事が出来ず、 レース中は終始下りやコーナーで遅れをとり、下り終わったところで集団に必死に追いつくという勝手に単独インターバルの状況となってしまっていた。 3周回目に入る手前の最終コーナー手前の登りで前方に動きがあり、 先頭集団が形成された。 下りで苦戦して集団の後方にしかいられなかった自分はそれに乗れず、メイン集団で走った。 先頭集団とのタイム差はみるみると広がって行った。 雨は一旦少し弱まり、曇ってしまっていたヘルメットのバイザーを補給ピットで外して渡した。 下に付けていたサングラスは曇っていなく、視界がスッキリした。 メイン集団は淡々と進んだが、 人数は減ったり増えたりを繰り返しながら、 競技中盤過ぎた頃には10人ほどになっていた。 途中、先頭集団から遅れてしまった上野選手が合流したが、離脱してしまい、 その後中井選手も交わしてコースを進んだ。 強まる雨の中レース終盤ではメイン集団は6人になった。 ここまできたらこのまま安全に事故なく完走したい。 12周目に入ると、登りでペースが上がり始め、 最終周回は唐見選手と梶原選手から登りで遅れてしまった。 少しの間一緒に走っていた石上選手からはトンネルのある下りコーナーで離されてしまい、そこからは単独でゴールを目指した。 TT状態の中、前を走る石上選手との差が縮まって来た。 どうにか追い抜きたい! 補給ピットのある最後の登りを過ぎ、ホームストレートに入り、 あとは平地を踏むのみ! とアウターにシフトチェンジしようとしたが入らない⁈ 2回やってもダメで、ペダリングを緩めて3回目でやっと変速し、そこから再度踏み始め、前との距離は縮まりつつあったものの、そのままの順位でゴール。 結果はレース内容に関しては悔しさが大きかったが、 去年の終わりから落車をする事が多かったので、 雨で落車頻発のサバイバルゲームのようなレースから無事に帰ってこられた事にホッとした。 今回の雨のレースではAERO R-1のバイザーが視界の確保に役立ちました。 PRG-7の指長グローブも大雨でもハンドルをしっかりグリップして掴む事ができ、風による寒さもしのげて良かったです。 いつも製品サポートしていただいている オージーケーカブト様に感謝いたします。 朝からキネシオテーピングのブースにて、レースに向けて丁寧にテーピングをしてくださり、レース中も応援していただいた小澤さん、ありがとうございます。 お忙しい中、レース前後に待機ピットまで足を運んでいただいたユーロスポーツインテグレーションの岡部様、ありがとうございました。 そして、悪天候の中、大会運営していただいた皆様、サポートや応援をしてくださった皆様ありがとうございます。 なにより、いつもバイクのメンテナンスをしていただいているプロショップウーノの相馬様、 レースへのアドバイスやサポートをしてくださった宮崎監督に感謝いたします。 毎年、全日本は私の中で目指している大きな大会ですが、 良い結果を出す事ができず、期待に応えられなくてすみません。 強くなれるように、明確な欠点を克服すべく今後も頑張っていきます。 フレーム : LOOK 785 HUEZ RS コンポ:シマノデュラエース ホイール:KSYRIUM PRO UST タイヤ:フロントIRC formula pro tubeless、リアSchwalbe pro one ヘルメット : オージーケーカブト AERO R-1 グローブ : オージーケーカブト PRG-7